【体験談】根暗に転職エージェントは難しい
これから人生初めての転職をしようと考えている人へ。
人見知りでメンタル弱め、資格や実績も特に無しの私が、人材エージェント会社を5社利用してみた個人的な感想です。転職エージェントへの登録を勧める記事ではありません。
少しでも参考になれば幸いです。
もくじ
転職エージェントに登録するまで
新卒で無事4月から就業できたものの、私はすぐ不安になりました。
ここであと何年働くんだ?と。
学生生活って、ある程度レールがあるじゃないですか。もちろん事情は家庭によってさまざまですが、中学を出たら高校か専門進んで大学行って、っていう道をやっぱり大勢の人がえらぶ。みんなだいたい同じ道だから安心です。
でも就職したら、そこで何年働き続けようが、辞めようが、転職しようが、すべて自由なわけです。学校に通っているときは「退学しようかな」と考える人はそう多くないはず。でも、仕事をはじめると「仕事辞めようかな・変えようかな」という選択肢をつねにぶら下げながら働いている人が大勢います。
今後のキャリアプランを立てて、新卒の会社に入社できる人っていったいどのくらいいるのでしょうか。
もちろん私は人生やプランなど計画する余裕もなく、社会人生活をスタートさせたひとりです。
そこで不安になった社会人たちを、新しい就職先まで誘導してくれるのが、転職エージェントです。
ちょっと皮肉っぽい言い回しですが、私が実際に利用してみた上で最終的に残った印象です。
「求職者に合わせた求人を紹介してくれる」
「面接サポートやスケジュール調整を行ってくれるのがメリット」
「複数の転職エージェントに登録するべき」
多くの転職情報サイトによると、以下のように要点がまとまっています。
教えにしたがって、3~4社の人材会社に登録しました。
登録後の来社面談
新規登録すると、すぐに来社面談のための日程調整が始まります。
この時、できればメールにしてほしいな~と思う。知らない電話番号からの着信に一回で出るのも相当気力がいるのに、頑張って出てしまえば電話のエキスパートと非対面でコミュニケーションをとらなければいけない。電話・・・恐ろしい。
後々感じたことですが、この電話のやりとりでエージェント側はある程度求職者のコミュニケーション力を確認しているように思いました。電話連絡がとれなければ企業に紹介できる人材かちょっと怪しくなってくる。つまり営業成果に繋がりにくいですよね。
さて、面談確定メールにはたいてい“服装自由”と書いてありますが、東京住みの私が行った人材会社はどこも都会の巨大なビルディングに存在しました。自社ビルだったりテナントで入ってたり。
一番最初の面談で、スーツじゃなくてもいいのかな・・・?と普段着で臨んだら、いやいやいやこのビジネスマンしか立ち入っちゃいけない領域にこの格好で行くの無理でしょと絶望しました(行きました)。
心配性な方はぜひスーツで行くことをおすすめします。
黒のスーツは新卒のイメージを与えるので~という意見がありますが、それはいざ転職の企業面接のときに意識すればいいんじゃないでしょうか。面談は黒スーツで全く問題ありません。
転職エージェントの人柄
あくまで私がお世話になった人たちに限っての感想です。
・常に笑顔でTHE・営業系の元気さん
LINEのアイコンも超笑ってる。トーク画面にいちいち並ぶ笑顔。しかも鬼電してくる。大画面に表示される笑顔。うるせえ。
この方からは、こんなひと実際いるのか・・・と思うほどゴリ押し系の営業をされました。
紹介していただいた求人はどれも私の条件にはあまり引っ掛からなかったのですが、押しに負けてじゃあ面接いってみようかな・・・と、こちらから2社選考に進みました。
自分の転職の方向性がはっきりしていない人が、転職現場に精通した営業マンと戦うのはすごく大変です。
先方の押し次第で、どうしても流されがちになります。
入社意欲がそれほど高くない企業にたいしての志望動機はなかなか考えづらいし、書類選考やら面接やらで時間を取っていただいている企業に失礼です。
しかし実際にお話を聞いて判断されてはどうでしょうか?という流れで面接を勧められます。そこから本当に興味が沸けば求職者もエージェントも企業もみんなでwin winなのですが。
最終的に選考辞退の意思を伝えると元気くんもなかなか食い下がってきたので、電話でお互い若干キレ気味になって話しました。すみませんでした。でもやっぱり誘導しながらの営業のやり方は、ちょっとどうかと思ったんです。LINEはブロックしました。
・感情が見えない人人工知能系の完璧さん
上の元気くんとは対照的に、淡々と話を進めて求人紹介をしてくれる担当さんでした。オフィスも完璧さんも無駄を一切取り除きました、といった少々冷たい印象。けれども私と同じくらいの歳なのにこんな立派なところで働いていてすごいな・・・と劣等感を感じながら面談をうけた記憶があります。
この方とは普段着で行ったあの面談の一度しかお会いしていないのですが、メールのやり取りで確か私が一度返信しなかったかなんかした後、再度連絡してみたらスルーされました。サポート終了のお知らせです。
転職エージェントも慈善事業ではなく営利目的で活動しているんだから無視もするよね、と身をもって感じた一件です。これは確実に私が悪い。すみませんでした。
・妖艶さが出ちゃってる上品系のお姉さん
メールでも対面でも、親しみやすさを大切にしてくれているんだな、とその人柄に感動した担当さんです。最終的にこちらから紹介していただいた企業に就職しました。お姉さんが美しかったからじゃありません。
この方の優しかったところは、私が「選考はここの職場に絞ります」と意思を伝えているのに、「今までの経験がこちらの企業でも生かせそうです、こちらも一緒に受けませんか?」と併願を勧めてくれた点です。
私は飲食業界への転職だったので、人手不足の企業への入社は比較的容易でした。そのため、すべり止めで紹介してくれたわけではなく、本当に求職者を考えての提案をしてくれているんだなと感じました。そこも企業に悪いと思い丁重に断ってしまいましたが、実際そっちのほうが優良企業だったかもしれない。なんて、今さら考えても仕方ないことですが。
選考フローの特徴
他にも、派遣会社の営業さんとも何人か電話や対面でお話ししました。同じ派遣会社でも、社風みたいなものは一概には言えません。
スタイルはさまざまですが、どこのエージェントでも共通して言えることがあります。
こちらが希望していない企業への選考も提案してくれる
というところです。
これは、自分だけでは知り得なかった企業を紹介してくれるので、メリットにも感じられます。しかし、
一から自分で求人を調べて、ここに応募したい!
と思える企業より、明らかに志望度が低いわけです。
私は未経験業種の就職を希望していたのもあり、自分から応募した企業の選考はほとんど通りませんでした。
【職種未経験OK!】のところにも通らなかったので相当響かない経歴なんだな~~~とそれなりの落ち込みました
そのうえ企業紹介に慣れている営業さんから「どうでしょう?こちらに応募してみませんか?」と聞かれてしまうと、(自力で探した求人では選考が進まないし)じゃあお願いしますとなってしまうんです。
結果、内定をいただけても「はい入ります」とはなりにくくなってしまう。
自分の方向性がしっかり決まっていて、本当に入りたい企業以外は紹介されてもきっぱり断れるのなら、求職者と企業を仲介してくれるメリットは大きいです。
しかし、ふわふわしたまま相談を始めてしまうと、私のように選考辞退や内定辞退しなければならない状況に必ずなります。
さすがに内定までは流されるわけにはいかないのでしっかり検討しますが、求人を断るのでさえはばかられるのに、企業とエージェント両者にむけて辞退の意思表示をするのはかなり緊張します。でも流された自分もわるいので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
これまでの経験から出た答え
決まり言葉ですが、やっぱり転職エージェントも人間なので相性が重要です。
どの人材会社に登録しても、結局は自分に合った担当の方に出会えるかがカギになります。
これは完全に私の独り言ですが、今後の就職活動にひとつのルールを設定しました。
自分から進んで応募したいと思える求人に、1社ずつ応募する
効率はめちゃくちゃわるいのは承知です。
しかし現状いちばん心に負荷がかからない応募方法です。
企業に直接アポイントがとれる場合は、自分で連絡して選考してもらう。
エージェントを通すようなら、その企業しか応募しないと決めました。
効率的にいろんな人から助けを借りて(言い方を変えれば迷惑をかけて)、自分の意思で複数の道を歩くのは、私にはとても難しかったです。
一本一本確かめながら、なるべく自力で歩いていかないと、本当に行きたいところには行けないと思うのです。
私みたいな応募の仕方してる人ってどのくらいいるんだろうか。地道な努力が、どこかで報われますように。
以上が、私の転職エージェントを利用した感想です。
お読みいただきありがとうございました。
余談ですが、電話で出てくる自分の声が暗すぎてびっくりします。特に、元気な営業さんと会話していると、がんばって相手のテンションに合わせようとしても全然出来てる気がしない。
あと、「~~ということで、大丈夫でしょうか?」って聞かれて「はい」だけだとわかりにくいよなと思って「大丈夫です」って付け足しちゃうんだけど、この受け答えは多分グレーですよねっていつも思う。